### 特徴
オオバヤシャブシは、カバノキ科ハンノキ属の落葉低木または小高木である。
日本固有種であり、主に福島県以南の太平洋側や伊豆諸島などの海岸近くや崩壊地に自生する。
養分の乏しい土地でも生育できるパイオニア植物であり、根に窒素固定を行うフランキア菌(根粒菌)が共生している。
葉は互生し、長卵形から広卵形で、ヤシャブシの仲間の中では大型である。
花期は3〜4月頃で、葉の展開に先立って開花する。
雄花序は冬芽の段階から露出しており、春になると黄色く垂れ下がる。
果条は毬果状で、熟すと茶褐色になり、木質化した果鱗の間に翼をもつ小さな堅果が挟まっている。
### 名前の由来
同属の「ヤシャブシ」に比べて葉が大型であることに由来する。
「ヤシャブシ(夜叉五倍子)」の名は、熟した果条の表面がごつごつしていて夜叉の顔を連想させることと、ヌルデの虫こぶである「五倍子(ふし)」のように、果実に含まれるタンニンが黒色の染料(おはぐろなど)として利用されたことにちなむ。
### 同定上のポイント
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ヤシャブシ:果条が通常1本の柄に2〜3個つくのに対し、オオバヤシャブシは果条が1個しかつかない(単生する)点で見分けられる。また、オオバヤシャブシの方が葉が大型で、雄花序が冬芽の時点で露出していることも特徴である。
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ヒメヤシャブシ:果条が3〜5個と多数つくのに対し、オオバヤシャブシは1個しかつかない。また、ヒメヤシャブシの葉の側脈が16〜26対と非常に多いのに対し、オオバヤシャブシは12〜16対程度である。