大きさ
タシギは中型のシギの一種で、全長は約27〜29cm程度である。翼開長は約45〜50cmであるため、他のシギ類と比較して中程度の大きさと言える。
季節・分布
タシギはユーラシア大陸の広範囲にわたって分布し、繁殖期は北方地域で見られる。冬季には南方へ渡り、日本では主に渡り鳥として春と秋に観察されるが、一部は越冬する。
環境
繁殖期は湿地や沼地、湿った草原などの水辺環境を好むが、渡りの際には田んぼや浅い水場などでも見られる。水面が浅く、植生が密集している場所を好む。
行動
タシギは通常、単独または小さな群れで行動する。地上を歩きながら長いくちばしで地面を探って餌を捕らえる姿が観察される。また、飛翔時には急激に方向を変える飛び方をするのが特徴である。
形態
タシギは長いくちばしと短い脚が特徴的で、背中側の羽毛は茶色と黒のまだら模様である。下腹部は白く、体側には縦の線がある。くちばしは先端がわずかに下向きに曲がっている。
鳴き声
ピーチーチーという高い音が特徴で、飛翔時や地上にいるときに鳴くことが多い。また、繁殖期には「ドラミング」と呼ばれる振動音を尾羽を使って発することがある。
同定上のポイント
- タシギはコシギに似ているが、タシギの方が体が大きく、くちばしが長いことが見分けのポイントである。
- ヤマシギとも似ているが、タシギの背中にはより鮮明な縦の線があり、くちばしがさらに長い。
- タシギの特徴的な飛び方と鳴き声も、識別の際の重要な手がかりとなる。
データ
- 学名 : Gallinago gallinago
- 目 : チドリ目
- 科 : シギ科
- 属 : タシギ属
- 大きさ : 25~27 cm