特徴
川や池の土手、道端などに生える多年草で、高さは0.5~1.2mになる。
花は9月~10月に咲き、花粉は風で運ばれる風媒花。
風で大量の花粉を飛ばすため、秋の花粉症の原因植物のひとつになっている。
茎を高く伸ばして分枝し、小枝に淡褐色の目立たない小花を穂状に咲かせる。茎先の花穂は円錐花序で、直径1.5mm、長さ3mmの長楕円形の頭花を下向きに多数つける。頭花は管状花ばかりで、これを包む総苞はクモの巣状の軟毛がある。
地下茎を長く伸ばして繁殖し、まだ寒い早春(2~3月ごろ)のうちから、他の植物に先駆けて白銀色の産毛をまとったロゼット状の若芽(根出葉)を出して冬越しする。
葉の裏面は白い綿毛を密生して白っぽく見える。
日本の本州、四国、九州と朝鮮半島に分布する。
葉を乾燥して葉の裏の綿毛を集めたものが、お灸に使われる「もぐさ」である。
葉には特有の香りがあり、若葉を餅につきこんだり、団子に入れてヨモギ餅やヨモギ団子として食べられている。
野草を餅につきこんだ草餅は、平安時代には「春の七草」のひとつであるハハコグサが使われていたが、鎌倉時代になってヨモギが使われるようになり、鎌倉時代の武士たちはヨモギ餅の方を好んだといわれている。
名前の由来
四方に茎を伸ばして繁茂することから四方草と書いてヨモギと読ませるという説、春によく萌える草ということから「善萌草」に由来するという説、よく燃えることから「善燃草」と書いてヨモギと読ませるという説がある。いずれもヨモギの「ギ」は、茎のある立ち草を意味するといわれる。
類似種
ヨモギの花は頭花が小さく幅(直径)が1.5mm程度であるのに対し、ニシヨモギは頭花の幅が2.5~3mmと大きいことで見分けることができる。
ヨモギは茎や葉の裏には白い綿毛が密生し、よく似たオトコヨモギはほとんど毛がないことで見分けることができる。
データ
- 学名 : Artemisia indica Willd. var. maximowiczii (Nakai) H.Hara
- 目 : キク目
- 科 : キク科
- 別名 : カズザキヨモギ
- 分類 : 在来種
- 外来種備考 :
- タイプ : 多年草
- 花の色 : 淡褐色~紫褐色
- 開花時期 : 9月~10月
- 備考 :