### 特徴
道端、川の土手などに生えている地中海の島部原産の越年草で、日本では北海道~九州に帰化している。
日本へは明治時代の初期に入ってきたといわれているが、江戸時代に長崎で栽培されていたともいわれている。
ヨーロッパではハーブとして栽培され、秋から冬かけてサラダや肉料理の付け合わせとして食べられている。
茎が何度も二股に分れて細く伸びるのが特徴で、高さは10~40cmになる。
葉は対生し、柔らかくて縁には細かな毛が生えている。下の方の葉は柄があるが、中部以上の葉は無柄になる。
花は淡い青紫色で、枝の先にかたまって咲く。
### 名前の由来
チシャとは奈良時代以前に渡来し栽培されてきたレタスの一種の野菜で、ノヂシャは食べられることから野に生えるチシャという意味である。
### 同定上のポイント
-
キュウリグサ:小花の色や雰囲気が似ているが、キュウリグサは葉が互生し、揉むとキュウリに似た匂いがする。また、花冠の中央が黄色く、花序がサソリ状に巻くのに対し、ノヂシャは葉が対生し、花冠の中央が黄色くならず、茎の先端に頭状にかたまって咲く。
-
ケノヂシャ:草姿や花はノヂシャに酷似するが、ケノヂシャは果実に細毛が生え、形もやや扁平である。ノヂシャの果実は無毛で丸く膨らむ。