### 特徴
ヨーロッパ原産のオトギリソウ科オトギリソウ属の多年草である。
日本には明治時代に薬用植物として導入され、後に各地で野生化し帰化植物となっている。
草丈は30cmから90cmほどに成長する。
葉は対生し、楕円形から長楕円形で、多数の透明な油点(腺点)を持つことが最大の特徴である。この油点は、光にかざすと葉に穴が開いているように見えるため、種小名の"perforatum"(穿孔のある)の由来となっている。
夏(6月から8月頃)に鮮やかな黄色の5弁花を咲かせる。花弁や萼片には黒い腺点が見られることが多い。
薬用ハーブ「セント・ジョーンズ・ワート」として知られ、伝統的に気分安定や抗うつ作用に利用されてきた。しかし、他の薬剤との相互作用があるため、使用には注意が必要である。
### 名前の由来
「セイヨウ」は、この植物がヨーロッパ原産であることに由来する。
「オトギリ」は、日本の在来種である
オトギリソウに似ていることから名付けられた。オトギリソウの名の由来には諸説あるが、最も有名なのは、昔、鷹匠の弟が薬草の秘密を漏らしたため兄に斬られたという伝説にちなむというものである。
### 同定上のポイント
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オトギリソウ:セイヨウオトギリは葉に多数の透明な腺点があり、光にかざすと穴が開いているように見える点が明瞭であるのに対し、オトギリソウの葉の腺点はセイヨウオトギリほど目立たない。また、セイヨウオトギリの花弁や萼片にはしばしば黒い腺点が見られるが、オトギリソウでは少ないかほとんど見られない。
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コオトギリ:セイヨウオトギリより全体的に小型で、葉の透明な腺点が少なく、花弁や萼片の黒点も目立たない点で区別できる。
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トモエソウ:セイヨウオトギリの花弁は平らであるのに対し、トモエソウの花弁は大きくねじれて巴状になる点で容易に区別できる。