### 特徴
田のあぜ、池や川の土手、畑地などの日当たりのよい酸性のやせた土地に生えるシダの仲間の多年草で、高さは20~40cmになる。
長い地下茎から胞子をつけない栄養茎を出し、これがスギナと呼ばれ冬には枯れる。
早春に胞子をつける胞子茎を出し、これがツクシと呼ばれ、高さが10~20cm程度になる。
日本の北海道~九州と、北半球の温帯~暖帯に広く分布する。
ツクシは、節ごとに着いているサヤ(はかま)をとって、お浸しや煮物として食べられている。
スギナ(栄養茎)は天ぷら、つくだ煮などにして食べることができるが、ケイ酸分を多く含み、アルカロイド、サポニン、チアミナーゼ(ビタミンB1欠乏症を起こす恐れがあるといわれている)といった有害成分を含むため、多量に食べることは禁物といわれている。
スギナを乾燥・焙煎したものはスギナ茶として飲まれており、体調を整える効果があるといわれている。
栄養茎(スギナ)の先端に胞子茎の穂の部分をつけたものが秋などにまれに見られ、ミモチスギナと呼ばれスギナの品種とされているが、遺伝的に固定された性質ではないといわれる。
### 名前の由来
地上部がスギ(杉)を連想させ、春のツクシが食用されることから、「杉の菜」の意から名づけられた。
ツクシ(土筆)の呼び名は、スギナにくっついて出てくるので「付く子」からきたという説、はかまの部分で継いでいるように見えるので「継ぐ子」からきたという説がある。
### 同定上のポイント
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イヌスギナ:栄養茎の見た目が非常に似ているが、主軸から出る枝の第1節の長さが主軸の鞘(はかま)よりも短いかほぼ同長である点(スギナは枝の第1節が鞘よりも明らかに長い)で区別できる。また、イヌスギナは栄養茎の先端に胞子穂をつける。
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イヌドクサ:栄養茎と胞子茎の区別がなく、主軸から出る枝の数が不規則で少ない点、冬でも枯れずに緑色を保つ常緑性である点から、早春にツクシ(胞子茎)を出し、冬には地上部が枯れるスギナと区別できる。