### 特徴
大きな群落を作ることがよくある。茎は地表をよく這い、よく枝分かれして、節ごとに根を下ろす。匍匐する茎のあちこちから直立する茎を出し、高さは30cmからよく伸びれば50cmまで、多数の葉をつける。葉は長さ2〜7cmの卵状披針形で、基部がハート形になって深く茎を抱く。秋には茎の頂部から数本の細い穂状花序を指状に伸ばす。秋の紅葉も鮮やかで、植物体全体が赤紫色から黄色に染まる。また、伝統的な黄八丈の黄色い染料としても古くから利用されている。
### 名前の由来
葉はうねうねと波打ち、先がきゅっと尖る。この様子を小さなフナ(鮒)に見立てたのが名前の由来である。
### 同定上のポイント
笹の葉状の葉をもつ小型なイネ科のものが比較的よく似ている。穂が出ていれば区別は簡単であるが、特にこの種の場合、葉身の基部が大きく茎を抱く点を注意すれば区別しやすい。
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チヂミザサ:葉の縁が波打つ点は似るが、葉身の基部は茎を抱かない。また、花序の軸から短い枝を出して小穂をつけ、小穂には粘着性のある長い芒(のぎ)がある。
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チゴザサ:葉身の基部が茎をやや抱くが、葉は硬く小型で、葉身と葉鞘の境目に毛の列がある。花序は円錐花序となり、指状にはならない。
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ササガヤ:葉身の基部は茎を抱かず、葉身もより細長い。花序は細い穂状で、軸に沿って側枝がつく。