特徴
日当たりの良い道ばたや畑地、田のあぜ、野原などに生えるつる性の越年草。
葉は互生、羽状複葉で、小葉は長さ2~3cm、幅4~5mmの狭倒卵形で、4~8対ある。葉の先端は普通3つに分枝した巻きひげとなる。
葉の基部には托葉があり、托葉には黒紫色の腺点がある。この腺点から蜜を分泌することでアリを引き寄せ、植物体を食害する昆虫の幼虫などから守ってもらっていると考えられている。
花後には長さ3~5cm、幅5~6mmの豆果ができ黒く熟す。豆果は扁平で無毛、中には5~10個の種子が入っている。
日本の本州~沖縄と、ユーラシア大陸の暖温帯に広く分布する。
若い芽や葉、若い果実(さや)はおひたしや天ぷらなどにして食べることができる。
名前の由来
「烏の豌豆」ではなく「烏野豌豆」
豆果の果皮が黒く熟すのをカラスに例えたとも、スズメノエンドウより大きいことからともいわれる。
標準和名はヤハズエンドウで、小葉の先端部のへこんだ形状が、矢の端の弓の弦をつがえる部分の「矢筈」を思わせるので名づけられたといわれる。
標準和名がヤハズエンドウとなったのは、滋賀県の伊吹山などに生育する帰化植物イブキノエンドウ が、かつては「カラスノエンドウ」と呼ばれており、これとの混同を避けるためといわれる。
同定上のポイント
- カラスノエンドウ(ヤハズエンドウ)
豆果は熟すと黒くなる
ガク裂片はガク筒と同長かガク筒より短い
- オオカラスノエンドウ(オオヤハズエンドウ)
豆果は熟すと黄褐色~褐色になる
ガク裂片はガク筒と同長かガク筒より長い
データ
- 学名 : Vicia sativa L.
- 目 : マメ目
- 科 : マメ科
- 別名 : ヤハズエンドウ
- 分類 : 在来種
- 外来種備考 :
- タイプ : 越年草
- 花の色 : 紅紫色
- 開花時期 : 3月~6月
- 備考 :