オトギリソウ

### 特徴
オトギリソウはオトギリソウ科オトギリソウ属の多年草で、日本全国の山野や道端、日当たりの良い場所に自生する。茎は直立して草丈20~80cmにまで生育し、上部でよく分枝する。葉柄がない細長い葉が2枚ずつ茎に対生し、両葉が接近して茎を抱く。葉身は長さ2~6cmの披針形で先端は丸みを帯び、全縁、無毛で、表面に褐色の小点が散在して見られる。この黒点はヒペリシンという光作用性物質で、これを摂取した後に日光に当たると皮膚炎や浮腫を生じる。葉の裏面にも半透明の点や線が見られることがある。夏(7月から9月頃)に開花し、花後には蒴果を結び、熟すと3裂して小さな種子を散布する。
### 名前の由来
オトギリソウは漢字で「弟切草」と書く。
10世紀の平安時代、花山天皇のころ、鷹匠の兄と弟が住んでいた。兄は鷹の傷を治す秘伝薬の調合を弟に手伝わせていたが、弟が隣家の恋人にその秘薬の秘密を漏らしたため、兄が激怒して弟を切り殺し、恋人もその後を追ったという伝説による。葉や花の黒点は弟の血しぶきといわれている。
### 同定上のポイント
- 茎頂に分枝した枝先に、径2cm程の黄色い小さな5花弁の花を数個ずつ次々と咲かせる。花弁や萼片にも黒点と黒線が入る。雄しべは多数で基部が3束に合着し、雌しべの花柱は3裂する。
- 葉身に散在する褐色の小点(ヒペリシン)や、葉の裏面に半透明の点や線が見られることが特徴である。
- コケオトギリ:草丈が低く、茎が地面を這うように広がる点で区別できる。オトギリソウに比べて葉や花が小さく、花弁の黒点が少ないか、ほとんど見られないことが多い。
- トモエソウ:花弁が細長く、反り返って卍(まんじ)形になる点が大きく異なる。花もオトギリソウよりかなり大きく、径5cmほどになる。
- サワオトギリ:湿地に生えることが多く、葉が卵形で茎を抱かない点でオトギリソウと区別できる。花弁に黒点がないことも多い。
- ハイオトギリ:茎が地面を這うように伸び、葉も小さい。花弁に黒点が見られない点でオトギリソウと異なる。
- タカネオトギリ:高山帯に生育する点で区別できる。花弁に黒点がないことが特徴である。

データ

項目キー
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学名Hypericum erectum Thunb.
キントラノオ目
オトギリソウ科
別名小連翹(コレンギョウ)
分類在来種
外来種備考
タイプ多年草
花の色黄色
開花時期7月~9月
備考

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  • 2021-08-15
     

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