特徴
日本各地の山地や高原、湿り気のある場所に自生するユリ科シュロソウ属の大型多年草である。草丈は1mを超えることもあり、茎に互生する大きな楕円形の葉は深く刻まれた葉脈が特徴的である。夏には茎の先端に黄緑色から白色の小さな花を多数つけ、円錐花序を形成するが、植物全体にアルカロイド系の毒性を持つため、誤食に注意が必要である。
名前の由来
「バイケイソウ(梅蕙草)」という名前は、葉の形が梅に、花がラン科の蕙(シュンラン)に似ていることに由来すると言われている。しかし、葉は梅よりもむしろオオバギボウシなどに近く、花もランとは形態が大きく異なるため、その由来には諸説ある。薬用植物の生薬名「梅麗草」が転訛したという説や、葉が梅に、花がスズランに似ていることから名付けられたという説なども存在するが、定説は確立されていない。
同定上のポイント
- ギョウジャニンニクとの見分け方:ギョウジャニンニクは強いニンニク臭があるが、バイケイソウは無臭である。ギョウジャニンニクの葉は根元から2枚程度出て葉柄が赤みを帯びることがあるのに対し、バイケイソウの葉は茎に互生し、葉柄は緑色である。
- オオバギボウシとの見分け方:オオバギボウシの葉は根元から束生し、葉柄が長く卵形であるのに対し、バイケイソウの葉は茎に互生し、葉柄は短いかほとんどない。バイケイソウの葉は葉脈が深く隆起し、特に裏面で目立つ。
- フキノトウとの見分け方:フキノトウは春先に地面から花茎が伸び、その後に葉が出るが、バイケイソウは茎が伸びてから葉が展開する。フキノトウには独特の苦味と香りがあるが、バイケイソウは無味無臭である。
データ
- 学名 : Veratrum oxysepalum Turcz. var. oxysepalum
- 目 : ユリ目
- 科 : シュロソウ科
- 別名 : オオバイケイソウ
- 分類 : 在来種
- 外来種備考 :
- タイプ : 多年草
- 花の色 : 白緑色、淡緑色
- 開花時期 : 6月~8月
- 備考 :