特徴
日当たりのよい草地に生える多年生の地上性ランで、高さは10~40cmになる。ランの仲間としては珍しく、公園などの芝生で普通に見られる。
日本の北海道~九州と、朝鮮半島、中国(中部、東北地方)、ヒマラヤ、ヨーロッパ東部~シベリア、オセアニアなど世界中に広く分布する。
花は5月~10月に咲き、花茎の周りにネジのようにらせん状につく。右巻きのものと左巻きのものがほぼ同じ比率である。
花粉はコハナバチ類などの昆虫によって運ばれ、自家受粉はしないといわれている。
昔から鉢植えなどで栽培されてきたが、多年草といいながら寿命はあまり長くなく、同一個体が何年も維持されることはない。
名前の由来
別名の「捩摺(もじずり)」とは、東北地方の陸奥国信夫郡(現在の福島市とその一帯)で行れていた型染めのことで、その乱れ模様にネジバナの花が似ていることから、江戸時代にはネジバナのことをモジズリと呼んでいた。
同定上のポイント
- ネジバナ
花茎や子房に腺毛がある
花期:5月~8月
他家受粉
花粉塊には粘着体 (花粉を訪花昆虫に付着させるための接着剤のようなもの) がついている ⇒ 他家受粉できる
北海道~九州に分布
- ハチジョウネジバナ(2023年3月17日に新種として発表)
花茎や子房に毛が無い
花期:4月~5月
自家受粉
花粉塊には粘着体がない ⇒ 他家受粉できない
本州(関東地方以西)~九州の太平洋側に分布