### 特徴
カヤツリグサ科スゲ属の常緑性多年草である。山地の林縁や草地など、比較的湿り気のある場所に生育し、短い地下茎を伸ばして株状に密生する。稈は直立し、高さ30~80cmに達する。葉は幅広く、光沢があり、やや厚い質感を持ち、基部の鞘は赤紫色を帯びることが多い。花期は春で、数個の小穂をつけ、頂小穂は雄性、側小穂は雌性である。雌小穂は円柱形で、果胞は卵形から広卵形でやや扁平、短い嘴を持つ。柱頭は3分岐する。
### 名前の由来
「カブ」は、短い地下茎から多数の茎が立ち上がり、株状に密生するその生育形態に由来する。「スゲ」は、カヤツリグサ科スゲ属に属する植物の総称として用いられている。
### 同定上のポイント
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アオスゲ:カブスゲの葉は幅広く光沢があるのに対し、アオスゲの葉はより細く、光沢が少なくざらつくことが多い。また、カブスゲの果胞はアオスゲよりもやや大きく、嘴が短い傾向がある。カブスゲの基部の鞘が赤紫色を帯びるのに対し、アオスゲではあまり見られない。
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ヒカゲスゲ:カブスゲはヒカゲスゲよりも全体的に大型で、葉も幅が広い。ヒカゲスゲの果胞はカブスゲに比べて嘴が長く、やや湾曲する傾向がある。また、ヒカゲスゲの基部の鞘は赤紫色を帯びないことが多い。
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タチスゲ:カブスゲの葉は光沢がありやや厚い質感を呈するのに対し、タチスゲの葉は光沢が少なく、質感が薄くしなやかである。タチスゲの果胞はカブスゲよりも嘴が長い傾向がある。