### 特徴
カバノキ科カバノキ属の落葉高木である。
日本固有種であり、本州、四国、九州の山地や沢沿いなどに自生する。
樹皮は暗灰褐色で、若木の頃はサクラに似た横長の皮目が目立ち、老木になると不規則に剥がれ落ちる。
最大の特色として、枝や樹皮を傷つけるとサロメチール(水楊酸メチル)に似た湿布薬のような強い芳香を放つ点が挙げられる。
葉は互生し、卵形または長卵形で、縁には鋭い重鋸歯がある。秋には黄色く黄葉する。
### 名前の由来
枝や幹を傷つけると樹液(水)が多く出ることや、樹皮に水滴のような皮目(目)があることに由来するとされる。
別名で「アズサ(梓)」とも呼ばれ、材が硬く粘り強いため、古くから弓(梓弓)などの材料として重宝されてきた歴史を持つ。
### 同定上のポイント
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ウダイカンバ:樹皮が薄く紙状に剥がれる点や、枝を折っても湿布のようなサロメチールの芳香を放たない点で区別できる。
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ダケカンバ:樹皮が黄褐色から灰白色で層状に剥がれる点や、枝や樹皮に芳香がない点で区別できる。
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ヤマザクラ:若木の樹皮や横長の皮目がミズメと酷似するが、枝を傷つけてもサロメチールの芳香がしない点や、葉柄の上部に一対の蜜腺(赤色の腺体)を持つことで同定できる。