特徴
樹高は15mから20mに達する落葉高木である。湿地や川沿い、田のあぜなどに自生する。樹皮は暗灰色で、成長すると不規則に鱗片状に剥がれる。葉は互生し、長楕円形から倒卵状長楕円形で、縁には細かな重鋸歯がある。早春、葉の展開に先立って開花する。雌雄同株で、枝先に黒褐色の雄花序が数個垂れ下がり、そのわきに小さな雌花序が直立する。果実は松かさ状の果穂で、秋に熟し、種子を散布した後も翌春まで木に残る。
名前の由来
古名の「針の木(はりのき)」が転訛したという説や、低湿地などの開墾した土地に植えられたことから「墾(はり)の木」と呼ばれたことに由来するなどの説がある。
同定上のポイント
- 湿地や沼地などの湿った環境に好んで生育する落葉高木であること。
- 早春、葉が展開する前に、枝先から黒褐色の長い雄花序を垂らし、赤みを帯びた小さな雌花序を直立させること。
- 果実は小さな松かさのような形(果穂)をしており、種子を放出した後も冬の間ずっと枝に残ること。
- 葉は互生し、カエデ類のような掌状の切れ込みはなく、縁には細かな鋸歯があること。
- カワラハンノキやヤマハンノキ、ケハンノキなど他の近縁種との見分け方として、ハンノキは葉が細長く、側脈の数が7〜11対と比較的少ない点で見分ける。