カシワ

特徴


カシワはブナ科コナラ属の落葉高木で、樹高は15〜20mに達する。葉は大きく厚みがあり、広倒卵形から倒卵状長楕円形で、縁には波打つような大きな鋸歯が見られる。葉の裏面には灰褐色の星状毛が密生している。秋には美しく紅葉し、枯れた葉が冬の間も枝に残る「宿存性」を持つのが大きな特徴である。

名前の由来


カシワという名前は、古くから食物を「炊(かし)ぐ」(蒸す、煮る)際に葉が用いられたことに由来すると言われる。「炊葉(かしは)」が転じてカシワとなったとされる。現在でも柏餅の葉として使われるなど、食文化との結びつきが深い植物である。

同定上のポイント



  • 葉は大型で厚く、縁に波状の大きな鋸歯があり、裏面には灰褐色の星状毛が密生している。
  • 冬になっても枯れた葉が枝に残る「宿存性」がある(特に若木で顕著)。
  • 樹皮は縦に深く裂ける。
  • ミズナラとは、葉がより厚く、裏面に密生する毛が多い点で区別できる。また、ミズナラは葉の鋸歯がカシワほど波打たず、基部が耳状にならない。
  • クヌギとは、葉の鋸歯が尖らないこと、葉の裏面に毛が多いこと、ドングリの殻斗の形状(クヌギは針状の総苞片が特徴)で区別できる。

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