### 特徴
クスノキ科の常緑高木である。
最大の特徴は、古くなった樹皮が薄い鱗片状に剥がれ落ち、その跡が淡い緑色や黄緑色となり、全体として美しい鹿の子模様を呈することである。
葉は互生し、楕円形から卵状楕円形で、先端は尖り、革質で光沢がある。縁は全縁である。
夏(7月から8月頃)に、葉腋から出た円錐花序に黄緑色の小さな花を多数つける。
果実は秋(10月から11月頃)に黒紫色に熟す液果で、鳥に食べられる。
暖地の山地に自生するが、その特徴的な樹皮の美しさから、庭木や公園樹、街路樹としても広く利用されている。
材は緻密で加工しやすく、建築材、家具材、器具材などに用いられる。
### 名前の由来
樹皮が古くなると薄く剥がれ落ち、その跡がまるで鹿のまだら模様のように見えることから、「鹿の子木(かのこぎ)」が転じて「カゴノキ」と呼ばれるようになったという説が有力である。
また、剥がれ落ちた樹皮の跡が竹で編んだ籠の目に似ているため、「籠の木」と名付けられたとする説もある。
### 同定上のポイント
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シロダモ:カゴノキは樹皮が特徴的な鹿の子模様を呈するのに対し、シロダモの樹皮は滑らかで灰褐色である。また、シロダモの葉は裏面が白っぽい毛で覆われるが、カゴノキの葉は両面とも光沢のある緑色である。
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タブノキ:タブノキの樹皮は縦に浅い裂け目が入るものの、カゴノキのような薄片状に剥がれることはない。タブノキの葉は枝先に集まってつく傾向があるが、カゴノキの葉は互生で、そこまで枝先に集中しないことが多い。