### 特徴
湿気の多いところに生える落葉広葉樹の高木。山間の川沿いなどで見られる。
雌雄同株で雌雄異花。
雌花は新枝の先に花穂が直立して10個ほど咲く。
雄花は前年の枝に房となって垂れ下がる。
風媒花である。
果期は9月~10月で、長さ3~4cmの卵形の果実をつける。果実の中には硬い種子があり、食用となる。
### 名前の由来
和名の「オニ(鬼)」は、核(種子の外殻)の表面が深く凹凸に富み非常に硬いことや、ゴツゴツとした荒々しい姿に由来する。また、核が滑らかで割りやすいヒメグルミや栽培種のテウチグルミと比較して、無骨で頑丈であることから名付けられたとされる。「クルミ」の語源は、外果皮から黒い染料が採れることに由来する「黒実(くるみ)」説や、丸い実が転がる様子を表した「くるり」から転じたとする説などがある。
### 同定上のポイント
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ヒメグルミ:オニグルミの変種で全体的によく似るが、核の表面に目立った凹凸がなく滑らかで、縫合線に沿って割れやすい。オニグルミの核は表面に深い溝やシワが刻まれ、非常に硬い。
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テウチグルミ:小葉の縁がほぼ全縁(鋸歯がない)で、核の殻が薄く手で割れるほどであるのに対し、オニグルミの小葉には細かい鋸歯があり、核の殻は非常に厚く硬い。
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サワグルミ:生息環境や葉の形が似るが、果実は左右に半月状の翼をもつ小さな翼果であり、長い果穂となって垂れ下がる。オニグルミのような硬い核をもつ球状~卵形の果実はつけない。
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ノグルミ:果穂が松かさ状(楕円形の球果状)になり、中に翼のある小さな堅果を多数つけるため、オニグルミの大きな果実とは明らかに異なる。