イヌブナ

### 特徴
日本の温帯から暖帯の山地に自生するブナ科の落葉高木である。本州(岩手県以南)、四国、九州に分布し、主に太平洋側の山地に多く見られる。
樹皮は暗灰色から黒褐色で、イボ状の皮目が多数見られる。幹の基部から萌芽枝を盛んに出し、株立ち状の樹形になることが多い。
葉は互生し、長楕円形または卵状楕円形で、波状の鋸歯を持つ。葉の側脈は10〜14対あり、裏面の脈上には毛が残る。
秋には果実が成熟し、三角状の果実を包む殻斗は長い果柄の先に下垂する。
### 名前の由来
ブナに良く似ているものの、材が脆く木材としての利用価値がブナに劣ることから、打ち消しや劣るものを意味する接頭辞「イヌ」を冠して名付けられた。樹皮が黒っぽいことから「クロブナ」の別名もある。
### 同定上のポイント
- ブナ:樹皮は灰白色で滑らかであり、幹は単独で直立することが多く株立ちになりにくい。葉の側脈は7〜11対とイヌブナよりも少ない。また、殻斗をつける果柄が1cm未満と短く直立または斜出する点、樹皮にイボ状の皮目が目立たず白っぽい点で見分けられる。

データ

項目キー
上位接続ノード宇宙 ➔ 銀河系 ➔ 太陽系 ➔ 地球 ➔ 生物界 ➔ 植物界 (Plantae) ➔ 陸上植物 (Embryophyta) ➔ 維管束植物 (Tracheophyta) ➔ 種子植物 (Spermatophyta) ➔ 被子植物 (Angiosperms) ➔ 真正双子葉類 (Eudicots) ➔ コア真正双子葉類 (Core Eudicots) ➔ バラ類 (Rosids / Superrosids) ➔ 真正バラ類 I / ファビズ (Fabids) ➔ ブナ目 (Fagales)
学名Fagus japonica Maxim.
ブナ目
ブナ科
別名クロブナ
分類在来種
外来種備考
葉のつき方互生
タイプ落葉広葉
樹高高木
花の色黄緑色
開花時期4月~5月

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